子どもたちに
『やればできる!』
という
『自信』と
『自分で出来る力』
『生きる力』
を身につけてもらい
そこから少しずつ
『自立』に向けた『力』を
つけていける
支援をしていきたい
『~日々、子どもたちへの思い~』
初めまして。施設長の鈴木と申します。よろしくお願い致します。
表題に『~日々、子どもたちへの思い~』など大層なことを書いてしまいましたが
鈴木が、普段どんな風に考えながら子どもたちと接しているのか(理念)を書かせて頂きます。
湘南国際アフタースクール金沢文庫は、指定障害児通所支援事業所で児童福祉法に基づく
放課後等デイサービスを行っています。
目指している放課後等デイサービスは、障がいがあったり、支援の必要がある(療育が必要とされている)小・中・高校生たちが教室に通ってきてくれているときに、毎回、何かしらのことを少しずつ身につけていってくれて、今よりも少しずつでも出来ることが増えて、社会に出たときに困ることが少しでもなくなって、大っきな苦労をしなくても大丈夫なように手助けをしていける放課後等デイサービスです。
湘南国際アフタースクール金沢文庫では『自分で出来る力』『生きる力』をつけていけるように、みんなと過ごしています。
この『自分で出来る力』を養っていくには「自分はやれば出来るんだ!」って嬉しく感じる『自己肯定感』を育んでいくことが一番だと思っています。
『自己肯定感』を育んでいくために『子どもたちと接していく上で大切だな』と考えていることは『ほめる』『認める』ことを続けていって『自信をつけてもらう』ことです。
発達障がいや発達に心配のある子どもたちは、普段の生活の中で『自分で出来たこと』をほめて(認めて)もらえる機会が少なく(しっかりと見てもらえる場面が少ない可能性もありそうですが)、注意を受けたり叱られてしまう場面の方が多くなりがちです。
学校や家庭での毎日の生活の中で「ほめる」「認める」ことは、なかなか難しいことで、ついつい否定形の言葉を発してしまいがちになってしまいます。
アフタースクール金沢文庫で療育プログラムの一環として導入している公文の教材は、細かくスモールステップになっていて『あっ!出来た!』っていう成功体験を積み重ねることが出来て、しかも、一度きりの成功体験ではなく、成功体験が次につながって積み重ねていくことが出来る成功体験です!子どもたちの良いところをたくさん褒めることができるので、『ほめられた!』『認めてもらえた』って思えるところから『自己肯定感』を感じ取っていくには絶好の療育プログラムとなっています。
学校の授業とは違って、その子その子にとって『ちょうどのところ』を行っていくので『すらすら』(考えこんだり手が止まったりすることなく)とやっていくことができます。
この『すらすらと』がとても大切なポイントで、『すらすらと』できることによって、先生に
『ほめられ(認められ)』て『次もやってみる』という好循環が生まれて『自信や意欲』につな
がって『自己肯定感』が育まれていって『頑張れる力』『自分で出来る力』が少しずつ蓄えられていきます。
『頑張れる力』は『自分で出来る力』と『粘り強く取り組める力』を養って、子どもたちが社会に出たときに周囲と共生していく上でとっても大切な力になってくれます。
療育プログラムといえど、公文の教材を・・・となると
どうしても『学習の成果』ということが表面に出てきてしまって、勉強が出来る、出来ない・・・
といったことを求めがちになってしまうのですが、それまでに子どもたちが頑張って取り組んで身につけてくれた『作業力』『集中力』『粘り強さ』などがあって、それらが全部合わさった結果として表れた『成果』であるだけなんです。最終的に必要なのは『目の前のことに向き合える気持ちと姿勢』です。
誤解を招いてしまうかも知れないんですが・・・
公文式学習を導入していますが、公文のプリント、全く出来なくていいんです。最初だけって意味ではないです。2~3年通い続けてきてくれてる子でも一緒です。ほんとに乱暴な言い方になってしまうのですが、公文のプリントが全く出来ないときがあってもいいんです!学習塾ではないのです。公文のプリントで一桁の割り算のところが合格出来たから、次は二桁の割り算の筆算に進んで、頑張ってやって合格出来るようにしよう!や一桁の割り算が合格できたら、もうちょっとやり方を教えていけばA君なら頑張れば合格できる!
じゃなくていいんです!
その子に合った『ちょうどのところ』を無理なく『すらすらと出来るように』繰り返し取り組んでいって、『ほめる』『認める』『自信をつけてもらう』『自己肯定感』なのです。鈴木も文庫の教室のスタッフ全員で【何のため、どういうことのためにやってるのか!】を毎日、ミーティング時に話し合いながら子どもたちと接しています。
子どもたちは、金沢文庫の教室に来て挨拶から始まって挨拶で終わる教室で過ごしている中身がとっても大切な経験『ソーシャルスキルトレーニング』を積んでもらえる時間で『目の前のことに向き合える気持ちと姿勢』を少しずつ育んでいってくれています。
- 声を出すことが苦手だった子が挨拶ができるようになって
- 席に座ることが難しい子が席に座って教材に取り組めるようになったり
- 先生たちの顔を見ながら話を聞けるようになったり
- 自分を抑えることが難しかった子が教材に取り組んでいることで自然と抑えることができるようになってきたり・・・
- お母さんと一緒に電車を使って教室に来ていた子が一人で電車に乗って来ることができるようになって
など、みんながそれぞれ成長していってくれています。(いっぱいありすぎて書き切れないのです)
上記のことは最初に開いた湘南国際アフタースクール野比の教室の中で実際に子どもたちが『自分で出来る力』を少しずつ身につけてくれた結果として見せてくれています。
個別支援計画と子どもたちへの対応の仕方の関連付け
毎日、子どもたちが教室で過ごしていく中で、とっても大切な指標になる個別支援計画があります。個別支援計画は、半年間の目標(短期目標)と1年間の目標(長期目標)を保護者の方などと話しをさせて頂いて決めている、一人ひとりの目標のようなものになっています。子どもたちと接している最中は、ただ漠然と個別支援計画に書かれている目標を達成させる・・・という風に進めていくと子どもたちもこちらも判然としない状態になってしまうので、それを避けるために、個別支援計画の短期の目標を達成していくためには「どういう段階を踏んでいけばいいのか」ということを職員で子どもたちに分かりやすく細分化して、それを『目標カード』として作成して、毎回、子どもたちと職員と確認しながら時間を過ごすことを行っています。
目標カードを使って毎日を過ごしていくと、その子その子で目標カードの内容は違うのですが
- あいさつが出来るようになって
- 名前を書けるようになって
- 日にちを書けるようになって
- プリントを一枚ずつめくれるようになって
- こんにちは。お願いします!ありがとうございます。さようなら。などの挨拶が出来るようになって
- えんぴつが正しく持てるようになったり
って、子どもたちを見ながら『認めていく』『ほめる』ことを繰り返しているとひとつずつひとつずつ出来ることが増えていきます。
教室の中でのみんなの取り組みと先生たち(スタッフ)の対応の仕方で『集中力』『相手のことを考えられる気持ち』『自分で出来る力』が育まれていっていることが分かって、とっても嬉しい気持ちになっています。
教室にいる先生たちは、学校の先生をずっとやっていた人や不登校になってしまった子や少し発達に心配のある子たちと対話をしなが接してきた経験のある人や保育士などの資格を持っている人たちです。
子どもたちは、あまり声に出しては言ってくれませんが、気持ちの中では『出来るようになりたい!』てっ絶対に思ってます。
公文の教材をやって100点が取れたり、半分、投げだしてしまっていたとろも少し易しいところに戻っての繰り返しを何度か続けてやっていくうちに『我慢強さ』『粘り強さ』が知らない間に身について解決出来るようになっていたりして、最後まできちんと作業が終了出来たりすると満面の笑顔になってくれていますから。
ほんとうにちょっとずつでいいんです。急がなくていいんです。半年くらいのスパンで考えて頂きたいです。
『今まで出来なかったことが出来るようになった!』って自分自身で実感することができて、『出来るようになった!』って、嬉しく思える気持ちを持てるようになってもらいたいんです。リボン結びが出来るようになったときの「やってやったぜーー!」って笑顔は頑張ってやり遂げた達成感の塊です!
以下のページにもう少し詳しく書かせて頂いていますので良かったら読んでみて下さい。
>>>公文式での障がいのある子たちへの療育と基本的な指導方法
今は保護者の方や学校の先生方など、たくさんの周りの人たちの手助けがあって日々を過ごせていますが、何年かすると自分の足で立って歩んでいくことになります。
いっぺんにたくさんのことが出来るように・・・
ではなくて日々の積み重ねで少しずつ『自分で出来る力』が増えていって、ちょっと先のことになってしまいますが、文庫の教室で経験したしたこと、身につけてくれたことが社会生活への土台作りになっていってくれればこんなに嬉しいことはないと思っています。
『継続は力なり』
から
『生きる力』へ
小さな成功を
いっぱい
積み重ねて
いきましょう!